■社会保険とは
社会保険とは、社会保障の分野のひとつで、国民が生活する上での疾病、高齢化、失業、労働災害、介護などの事故に備えて、事前に強制加入の保険にはいることによって、事故(リスク)が起こった時に現金又は現物給付により生活を保障する相互扶助の仕組みである。日本では、医療保険、年金保険、労災保険、雇用保険、介護保険の5種類の社会保険がです。
■社会保険の種類
広義の社会保険とは、医療保険・年金保険・雇用保険・労災補償保険を総称です。狭義の社会保険とは、健康保険と厚生年金および介護保険の総称です。ちなみに、雇用保険・労災補償保険をまとめて労働保険を呼びます。一口に「社会保険」と言っても、ケースバイケースでその意味が異なることに注意しましょう。
・医療保険
病気やけがに対する保険。健康保険、船員保険、国民健康保険、共済組合があります。
・年金保険
老後の所得保障の柱として、高齢者の老後生活を実質的に支えていくもの。国民年金、厚生年金、共済年金があります。
・介護保険
社会の高齢化に対応し、2000年(平成12年)度から設けられた社会保険制度。
・雇用保険
失業者への給付や雇用促進活動など、雇用全般に対する保険。失業手当もここから出ます。一般に言うところの失業保険は、この雇用保険のことを指します。
・労災補償保険(労災保険)
仕事中や通勤中に負った怪我や病気への治療費に対する保険。その他、この怪我等により働けなくなった期間の収入の補償や倒産時の賃金の肩代わりにも使われる。
■パートタイマー・アルバイトの社会保険
パートタイマーやアルバイトでも一定の条件を満たせば社会保険料を支払わなければいけません。
1、社会保険料を支払わなければならない条件
次の2つの条件にあてはまれば、パートタイマーやアルバイトといえども、健康保険・厚生年金の保険料を払わなければいけません。
条件1)1日または一週間の所定労働時間が通常の従業員の4分の3以上であること
条件2)1ヶ月の所定労働日数が通常の従業員の4分の3以上であること 。